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生まれて間もない子馬をあやす鈴木さん
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3月も半ばを過ぎ、ばん馬生産農家では子馬の出産ラッシュが続いている。上士幌町上音更でばん馬の生産を営んでいる「鈴木農場」でも、この春2頭の子馬が生まれた。ばん馬の生産を続ける農家の思いを紹介する。(渡辺拓也)
「3月15日の朝生まれたばかり。母馬と同じ鹿毛。めんこいっしょ」
馬房で母馬の乳を吸う雄の子馬をなでながら、鈴木義尚さん(66)が目を細めた。外では2月5日に生まれた別の雌の子馬が元気に走り回る。
現在、ばんえい記念を連覇したシマヅショウリキの母馬クインダイヤほか、繁殖牝馬4頭を飼育する。クインダイヤは20日で20歳の高齢馬だが、「まだまだ元気だよ」。
2007年3月には、日本馬事協会の優良農用馬生産技術賞を受賞した。「今の時代、ばん馬よりも和牛を育てた方がお金になる」。それでも続けるのは「馬が大好きだからかな」。
かつては農耕馬を育てながら、馬とともに畑を耕していた。その畑は現在、息子の義美さん(42)がビートや小麦などを栽培している。「昔は馬房で寝泊まりしながら、馬の出産に備えていたっけなあ」と義美さん。今は、冷え込む馬房内に設置したテレビカメラを通じ出産直前の馬を居間でチェックしている。
子馬は4月中旬にも1頭生まれる予定。「出産は真夜中か早朝。もう少しテレビとにらめっこの日々が続くよ」と鈴木さんが笑顔で話した。
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十勝馬事振興会によると、08年度に十勝で誕生し登録した、ばん馬は475頭(生産農家183戸)。09年度の能力検査には道内外から331頭の応募があり、254頭が狭き門を突破し、競走馬の登録をしている。 |