北海道新聞帯広支社
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「鹿追文藝にエッセーが掲載された」 石川 誠(44)=鹿追町*鹿追教室 2018/05/02

 昨年書いた自分のエッセーが「鹿追文藝(ぶんげい)」四十号に載った。載ったというと鷹揚(おうよう)な気もする。載せていただいたと言うべきか。これから自分の作品(というのもおこがましい)が、世に残ることになる。図書館には四十二年分の「鹿追文藝」があり、その新たな一ページとなった。
 嬉(うれ)しい気もするが、恥ずかしい気持ちもある。もともと文章を書くのは嫌いではないが、自分の文章を読むのは嫌いである。書き上げた途端、自らの文章は二度と見たくなくなる。なんだか、むずがゆい。
 「見たくない」で思い出したが、鏡で自分の顔を見るのも、好きではない。
 もしもボクが絶世の美女であれば、鏡を飽くことなく眺めるであろう。でも現実はそうではなく、自分の顔はできるだけ見たくない。
 自分の文章が気に入らないのは、どちらかといえば「まあ、あんまり」という出来映(できば)えだから、ということになる。
 どちらもあんまり人様にお見せするようなものではない。かといって顔を隠して生きるというのも不自然な生き方。自分で鏡を見るのは恥ずかしくても、人からボクを見ればいつもの石川誠である。
 顔と違って文章は書かなければ、読むことはできない。このあたりが面映(おもは)ゆいところで、本当はちょっと人に読んでもらいたいのかもしれない。
 まあ、顔を整形するより、文章の技術を学ぶ方が、失敗もなく、良くなっていくことだろうし、今年もエッセー教室に参加することにしました。よろしくお願いします。


 

 

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