北海道新聞帯広支社
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「断トツの収穫」 樋口 厚宏(82)=足寄町*上士幌教室  2018/03/14

 冬将軍がやってきた。我(わ)が野菜畑の微生物たちは、秋耕の地で冬眠中。酷使された土壌も疲れ、雪の床でゆっくり休養をとっている。
 傍らの観賞用落葉低木には“樹氷”が着き、朝日を受け燦燦(さんさん)と輝いていた。
 やがて、啓蟄(けいちつ)を迎えると、太陽のエネルギーを受けて、木々の芽も膨らみ土も顔を出す。
 さて、昨年の家庭菜園に優劣があった。日照を忘れて、行き当たりばったりに播種(はしゅ)して、どじった。実例として、南寄りの日当たりに、エンドウ豆を蒔いた。蔓(つる)科の豆は太陽をいっぱい浴びて、グングン伸び、ネットを這(は)い上がる。そして花が咲き、25日ほどでサヤエンドウ。35日くらいでグリーンピースに様変わり。
 だが、日陰になったサニーレタス。コマツ菜やホウレン草の葉菜は陽を遮られた。まるで青いモヤシのようだ。救いの手としてトンネルのアーチに“塩化ビニール”を張ってしばし静観。葉物はビニールハウスが快適なのか、ようやく活気に満ち、順調に回復する。
 東寄りの果樹はフラン病で枯死。その跡地に“枝豆”を二粒ずつ蒔いた。ニンニクは、狭い場所でも収穫可能である。冷涼な気候を好むので、秋植えをする。
 肥料は我流で“大地のめぐみ”魚肉入りの酵素処理牛糞(ふん)の堆肥を使った。花、野菜そして果実類。どんな植物にも有効な万能肥料で、その成果は“断トツの収穫”だった。今年も郭公鳥よ、早よう来い。利別川の河川林で、カッコ、カッコと季節を告げてほしい。


 

 

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