北海道新聞帯広支社
Hokkaido shimbun press Obihiro branch

「電池のせい?」 山本 洋子(66)=帯広市*帯広会場 2017/12/13

 ある日の昼食にと、前夜残った煮物の鍋をガステーブルにかけました。火を付けて、隣の部屋に行きました。ほんの短い間のつもりです。ふと気付くと、焦げ臭いにおいが漂っています。
 あわててふたを開けると、煮物は炭になっていました。薄く切った野菜、こんにゃくは、影も形もありません。米国産牛肉だけが、何とか原形をとどめていました。
 このガステーブルは7年前、灯油会社の半額セールで購入したものです。フライパンなどの空だきで高温になると、自動的に火が小さくなって赤ランプが点灯、さらに「ピーッ」と音が鳴り、最後には火が消える安全機能付きです。
 それなのに、今回は警報音なし。30年間も大事に使ってきた片手鍋が、すっかり焦げ付いてしまいました。ベランダの戸を全開にして空気を入れ替え、「この鍋、どうしたらきれいになるだろう」と、ため息をつきました。
 鍋に酢と水を入れて沸かし、一晩置いても、あまり汚れが落ちません。洗剤でひたすらこすり、やっと使えるようになったのは数日後です。
 ガステーブルは、とりあえず電池を交換しました。それから10日後の夕食時、「ピーッ」という音が響きます。あわてて火を止めると、調理していた魚が焦げる寸前。何とか間に合い、おいしく食べられました。
 先日の焦げ付き事件は、電池切れが原因だったようです。便利な機能を過信していた自分に、「最後は人間の責任」と言い聞かせました。


 

 

北海道新聞社ページへ
戻る