北海道新聞帯広支社
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「ラムネ」 武藤 紀善(57)=帯広市*帯広会場 2017/11/01

 8月の終わり、スーパーの店頭にラムネがあったので、「あっ」と思って買ってしまったのでした。
 「まだラムネが残っているのか」という懐かしさと、珍しさが半々です。
 家に帰ってきて冷やし、買った時についていたプラスチックのふたでポンとたたくと、音をたててビー玉が中に落ちました。
 飲むと、昔の甘さがあったりして、「ああ、あんな時代もあったなあ」と思い出します。
 町内の角の駄菓子屋へ飲みに走った、昭和の頃の思い出です。
 私の世代では、駄菓子屋にアイスクリームもあったのです。
 もう、そんな店、見かけません。今の子どもに想像させるのは無理です。
 本当にいつの間にか年を取り、今のお母さんの考え方さえも、よく理解できないようになってしまいました。
 でも昔と違い、今は「これから何をしていこう」という世代でもあります。
 「60歳で高齢者」という時代ではなくなってきているのです。
 何日かたってスーパーへ行ったら、ラムネはほんの何本しか残っていませんでした。
 同じようなことを考える人も多いのだと、少しおかしくなりました。
 本当に、これから何をして行きましょう。古いぼろマントは捨てて、第三新卒などという、新たな仕事をして行く人も多いのでしょうか。


 

 

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