北海道新聞帯広支社
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「ものの見方」 高野 薫(84)=鹿追町*鹿追会場 2017/09/13

 最近、移動展という催しが頻繁に開催され、田舎に住んでいても世界各国の美術作品を鑑賞することができる。
 私たちが子供の頃は、小学校で図画工作の時間があった。
 現代のように、外国の有名美術館や国内の美術館等の名前も知らず、ただ先生の指導に従って、道端の野草の花を描き、毎日接している農作業の様子も描いた。時には、新聞雑誌の挿絵にあった飛行機、戦車など戦争の絵もあったように思う。
 その頃、「贅沢(ぜいたく)は敵だ」と、非生産的なものは排除されていた。
 今は文化活動が、生活の中で大きく取り上げられるようになった。絵画についての自称評論家が乱立して、抽象画、具象画それぞれをもっともらしく説明してくれる。作者自身がこの世を去って一世紀も過ぎているのに、あたかも作者本人に会って聞いてきたかのように解説してくれる。
 ある人の言うには、絵に限らず「見る人」の感じ方が正しく、百人で見て、それぞれ見方が違ってあたりまえ。作者は決して押しつけはしない。自由勝手なご批判を期待する。とのことであった。
 そこで私の見方は、こうである。難しい理屈は抜きにして絵は日本画、そして見て楽しいものが好き。洋画の具象画か抽象画か分からないような、そしてグロテスクなものを長く見ていると気分が悪くなる。
 下手な横好きで、今更広く深くは望まないが、近々注目の現代美術家『奈良美智』氏の講演を聴く機会がある。その時、何を話してくれるか楽しみである。


 

 

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