北海道新聞帯広支社
Hokkaido shimbun press Obihiro branch

「友との再会」 武内 よしみ(56)=足寄町*上士幌会場 2017/08/16

 昨年、中学生の時からの友人とランチをしていた時、「札幌のM子に会いに行って来ない」と、誘われた。M子というのは、中学三年生の時に札幌に引っ越しした同級生だ。
 「うん。いいよ」。即、返事をした。
 私もだが、子供が自立し、多少家計も楽になり、自由になる時間も増えてきたのか、こういった誘いが増えた。
 根雪も溶けた四月の中旬、先の友人と二人、列車で札幌に向かった。
 M子とは、クラス会、友人の結婚式などで顔を合わせて以来、三十年近く会っていない。
 彼女は札幌のデパートに勤めている独身貴族だ。
 待ち合わせ場所は、ホテルのラウンジ。
 「気づかない位変わっていたらどうする」と、話していた所にM子が現れた。
 昔の面影を残したままだ。すぐにわかった。
 しばし、再会を喜び、懐かしんだ後、M子が予約しておいてくれたお店に移動した。
 お酒を飲みながら、それぞれの近況報告をした。昔の思い出。現在の悩み。老後に向けての計画。中学生の頃とは話の内容はまったく違うが、尽きることなく続くのは同じだ。
 次の日も仕事がある彼女とは、日をまたがないうちに「また、会おうね」と、約束して別れた。
 会わなかった三十年、それぞれいろいろな事があっただろう。それでも、一生懸命頑張ってきたから、こんな嬉(うれ)しい再会が出来たと思う。


 

 

北海道新聞社ページへ
戻る