北海道新聞帯広支社
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「英語」 中山 由香里(56)=帯広市*帯広会場 2017/07/19

 学生時代は、もう遠い昔。しかし、なぜかつい最近まで「明日、英語のテストがある。どうしよう。赤点だ」と、かなりリアルに困っている夢をよく見た。目が覚めて、夢とわかって安心。気分は高校生になっていた。
 思い返せば、英語に出会った最初は、ビックリするくらい簡単だった。だから、全く勉強しなかった。間違いはここから始まった。余裕の日々はすぐに終わり、長い学生生活の最大の弱点が英語になった。
 そんなわけで、英語はコツコツとやらなきゃ大変だよ。大人になっても夢でうなされるよと体験談を、熱い情熱を込めてわが子に語っていた。もちろん「ちゃんと勉強してよ」という願いを込めて。
 しかし、子どもには、ただお母さんは英語が苦手だという情報だけがインプットされてしまったらしい。心の中では「ちょっとは、わかるんだけど」と言っていたのだが……。
 先日アメリカに住む娘から、お肌にいいというクリームセットが送られてきた。手紙には、ママは英語が苦手だから全部のクリームに塗る場所を書いておいたから、とやさしい言葉がつづられていた。ハンドクリームには「手」、ボディークリームには「身体」、リップには「口」と大きく黒マジックで書かれていた。リップの形は万国共通。どう見ても口にしか塗れないと思うけど。娘の大きな字を見て大笑いした。


 

 

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