北海道新聞帯広支社
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「運休日」 市川 スナ子(78)=帯広市*帯広会場 2017/04/19

 公安委員会から『講習予備検査(認知機能検査)及び高齢者講習』の手続き案内が届いた。
 あたかも、高齢者による交通事故のことが連日のように報じられている時だった。
 80歳を過ぎて運転をしている先輩から「ボケ防止になるから更新した方がいいよ」と言われた。若い人には「年齢が増すと、車のない生活に順応しにくくなるから、早いうちに返納の準備をした方がいい」と言われた。
 どちらの意見も納得できる。
 久しぶりに同じ年齢の友人に会ったとき、彼女は車を運転していなかった。赤い車が印象的だったから「車は?」と尋ねると「やめたの」と平然としていた。車がなくても家にこもることなく、相変わらず行動的である。
 どうしようか一週間ほど迷った末、講習を受けることにした。
 講習も無事終え、運転免許証の更新をした。
 今年からの改正道路交通法は、高齢者に厳しい。場合によっては免許取り消し・停止にもなる。
 高齢者の仲間入りをしている今は、運転することが世の中の流れに反しているようで、いささか心苦しい。なるべく早く、自分自身の納得の行く形で免許証の返納をしたい。そのためにマイカーを運転しない運休日を増やそうと思う。
 完全運休にした後は、どこへでも自分の足で歩いて行くとしよう。


 

 

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