北海道新聞帯広支社
Hokkaido shimbun press Obihiro branch

「行きたい店」 山本 洋子(65)=帯広市*帯広会場 2017/04/05

 「久しぶりですよね」と店主が声をかけて下さいました。Fデパート地下のカウンターのある店です。半年ほど前に行って以来です。
 出掛ける予定がありました。今日こそは、あの小天丼を食べたいと思いました。早めに家を出たのです。一人で入店するのは、私でもためらわれます。勇気を出して店に入ったのでした。
 「小天丼をお願いします」と注文しました。入口席には、先客の女性がいます。がっかりです。通りから見えないので、勝手に特等席と思っています。
 メニューは豚丼、エビ天丼などたくさんあります。でも、小天丼なのにエビ、鮭(さけ)、ピーマンはカリッと揚がっていて、味の濃さやごはんの量も、私の胃にピッタリなのです。
 店主とたわいのない話をしていました。それなのに、目の前に出来上がった天丼が置かれました。マジックを見せられた気がしました。エビから食べます。サクッとして、尻尾はカリッとしています。前回、半分残した尻尾も完食です。店主に「やっぱりおいしい」と言い伝えました。笑顔が返ってきました。
 以前、初めて3Dの映画を娘と観(み)に行きました。その日は時間があり、私が誘い二人で天丼を食べました。店主は覚えていました。
 入り口の客が帰り、女性客が二人で来店しました。この店は、天ぷらも売っています。おいしそうです。やはり揚げたては絶品です。
 「ごちそうさまでした」。店を出ました。


 

 

北海道新聞社ページへ
戻る