北海道新聞帯広支社
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「オバマ政権」 猫本 由紀恵(44)=帯広市*帯広会場 2017/02/08

 三男を出産した数日後がオバマ大統領の就任式だった。それだけが理由ではないけれど、勝手に縁を感じて応援し続けてきた。
 原因不明の妊娠中毒症で入院、緊急手術で息子は生まれた。1500グラムだった。どうしてこんなことになったのか、無事に育つのか、私の頭は混乱していた。さらに私は肺水腫になり、NICU(新生児集中治療室)にいる息子に会いに行くことも難しい状態になっていた。
 そんな時、希望に満ちたオバマ夫妻の姿を見た。不思議と「何とかなる。大丈夫だ」と感じて、前向きになることができた。
 それから3週間で私は無事退院。息子はその約1カ月後に退院し、自宅に戻った。
 3人目の子育ては手慣れたものだった。体重は徐々に増え、未熟児であることを忘れるほどだった。そして2歳を過ぎたころ、「もう大丈夫」と医者のお墨付きをもらった。
 息子は8歳になった。甘えん坊のママっ子は、最近一緒にお風呂に入るのを嫌がるようになった。私の子育ても一区切りついたようだ。
 次期大統領の演説を聞く度に、あの時の大統領がオバマ氏で良かったと心から思う。誠実で優しさにあふれた言葉が、いつも私を勇気づけてくれた。
 今のところ、次の大統領には縁を感じない。だが何となく、アメリカだけでなく今後の子育てが平穏でありますようにと願わずにはいられない。


 

 

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